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2006年09月14日
■ バリューチェーン分析とは?
レイナ:「タツヤ先輩、我社のパソコン販売事業、販売店などの流通網が確保できずに苦戦しているみたいね。」タツヤ:「そうみたいだね。一度バリューチェーンを見直してビジネスモデルを再構築した方がいいかもしれないね。」
レイナ:「バリューチェーン?それってフランチャイズチェーンのようなものなんですか?」
タツヤ:「違うよ!バリューチェーンっていうのはハーバードビジネススクールのポーター教授が考案したフレームワークで企業の内部環境を分析するものなんだ。」
レイナ:「内部環境を分析するフレームワーク?」
タツヤ:「そう。企業っていうのは原材料を仕入れて、それを製造・加工して付加価値を高めることによって収益を上げているわけだけど、その収益を上げるプロセスを細かく分類したものがバリューチェーンになるんだよ。」
レイナ:「具体的にはどのような分類になるんですか?」
タツヤ:「ああ、企業っていうのは今言ったようにまずは原材料を仕入れる必要があるだろう。バリューチェーンはその原材料を仕入れて工場まで運ぶ『購買物流』から始まるんだ。そして、その原材料を工場で『製造』して製品が完成すると、販売店へ納入する『出荷物流』を経て、販売店で『販売・マーケティング』が行われる。それから商品が売れた後にも修理やメンテナンスなどの『サービス』を提供することによって原材料とは比べ物にならないくらいの価格で商品が売れ、収益を確保することができるっていう流れになるんだ。」
レイナ:「そうするとバリューチェーンっていうのは『購買物流』→『製造』→『出荷物流』→『販売・マーケティング』→『サービス』という連鎖で企業に収益をもたらすっていうことなのね。」
タツヤ:「そう。今レイナちゃんが言った連鎖はバリューチェーンの『主活動』に当たるんだ。」
レイナ:「バリューチェーンの『主活動』ってことは他にも価値を生むための活動があるってことですね?」
タツヤ:「そうだね。価値っていうのは『主活動』に挙げたような企業の活動だけじゃ創造できないだろう。たとえば、事業にかかわるヒトも必要だし、資金や製品の技術開発、原材料の調達など主活動を支援する『支援活動』もバリューチェーンの重要な要素になっているんだ。」
レイナ:「『支援活動』ですか?。」
タツヤ:「ああ、『支援活動』には今言ったような財務や法務を含めた『全般管理』、人材を管理する『人事・労務管理』、製品の開発を支援する『技術開発』、原材料を仕入れる『調達活動』の4つが挙げられるんだよ。」
レイナ:「ということは主活動の5つのプロセスに4つの支援活動がうまく機能して初めて企業は製品に価値を加えることができるっていうわけね。」
タツヤ:「そう。そして思い通りの収益が上がらないのはこのバリューチェーンのどこかに問題があるっていうことなんだ。」
レイナ:「バリューチェーンによる自社分析は、価値を創造していく過程を9つに分類しているから、細かくどこに問題が発生しているか把握しやすくなるんですね。」
タツヤ:「そういうこと。バリューチェーン分析はそれぞれの活動の収益貢献度とコストの関係を細かく把握することができるから、たとえば、収益貢献度よりコストの方が高くつくものについてはアウトソースするなどより強固なビジネスモデルを構築するのに役立つんだよ。」
レイナ:「バリューチェーン分析ではそのように自社の価値創造活動でどの部分が強みなのか、そして弱みなのかを発見できるってことですね。」
※次週につづく・・・
【MBA講座:今回のTake Away】
◆バリューチェーンとは?
→ハーバードビジネスクールのマイケルポーター教授による自社の製品の価値を生むプロセスを細かく分析するためのフレームワーク。
◆バリューチェーンの主活動
→自社の製品が顧客の手に渡って価値を生むまでの活動の連鎖。製品は原材料を仕入れて工場に運ばれる『購買物流』に始まり、原材料を工場で組み立てる『製造』、出来上がった製品を販売店まで運搬する『出荷物流』、販売店での『販売・マーケティング』を経て顧客の手に渡る。また、製品のメンテナンスや修理などの『サービス』を提供することにより更に製品の価値を向上させることが可能になる。この『購買物流』→『製造』→『出荷物流』→『販売・マーケティング』→『サービス』という一連の流れがバリューチェーンの主活動となる。
◆バリューチェーンの支援活動
→製品の価値を高めることは主活動のみでは成しえない。事業にかかわるカネやヒト、製品の技術開発、原材料の調達などそれに付随する業務も重要な要素になっている。これら『全般管理』、『人事・労務管理』、『技術開発』、『調達活動』はバリューチェーンでは主活動を側面から支える支援活動となる。
投稿者 MBA : 2006年09月14日 12:01
