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2006年10月05日
タツヤ:「レイナちゃん、前回は株式投資の判断基準としてPERとPBRを勉強したのを憶えているかな? 」
レイナ:「えぇ、PERっていうのは株価を1株当たりの収益で割って株価水準が割安なのか割高なのかを判断する指標でしたし、PBRは株価を1株当たりの純資産で割ってその株価水準を測る指標でしたね。」
タツヤ:「そうだね。そしてPER、PBRともに比較して低い方が割安株になるっていうことだったね。じゃあ、今回はこれらに加えてROEについてみていくことにしよう。」
レイナ:「ROEですか。」
タツヤ:「そう。ROEっていうのはReturn on Equityの略なんだけど、企業が株主から預かった資金をどれだけ効率よく利用しているかを図る指標なんだ。」
レイナ:「企業が株主から預かった資金をどれだけ効率よく利用しているかってどういう風に図ることができるんですか?」
タツヤ:「あぁ、ROEは税引き後の利益を株主資本で割ってパーセンテージを求めることになるんだよ。」
レイナ:「ということは株主資本を効率的に活用している企業、つまりROEがより高い企業に投資すればいいってことですね。」
タツヤ:「そうだね。特に欧米の投資家はこのROEを重視して投資を決めているんだ。それほど企業にとっては重要な指標のうちの一つなんだよ。」
レイナ:「それじゃあ、投資される企業側にとってはこのROEを上げるのに必死にならなきゃいけないですね。」
タツヤ:「そういうこと。企業側にとっては、ROEを高めるには2つの方法があって、総資産に対する利益の割合を高めるか、負債比率を高めていけばいいんだ。それはROEを求める公式を分解してみればわかるんだけどね。」
レイナ:「公式を分解してみればいいって一体どういうことですか?」
タツヤ:「ROEというのは税引き後利益を株主資本で割ったものだろう。これを分解してみるとROE=(税引き後利益÷総資産)×(総資産÷株主資本)とすることができるんだ。ここで(税引き後利益÷総資産)はReturn on Assets、略してROAと呼ばれる指標だし、(総資産÷株主資本)は財務レバレッジと呼ばれる指標だから、ROE=ROA×財務レバレッジと置き直す事ができるんだよ。」
レイナ:「そうするとROE=ROA×財務レバレッジだからROAを向上させるか、財務レバレッジを利かせることによってROEを向上させることができるんですね。」
タツヤ:「そう。ROEについても簡単な事例で見てみると、たとえば株主資本10億円の企業が1億円の税引き後利益であればROEは10%になるし、株主資本が5億円の企業が8千万円の税引き後利益だとROEは16%となるってことなんだ。」
レイナ:「投資家とすると利益額の大きさではなく資本効率で判断するから、後者のROEの高い方に好んで投資することになるんですね。」
【MBA講座:今回のTake Away】
◆ROEとは?
→Return on Equity。税引き後の利益を株主資本で割って求められる。
◆ROE計算式の分解
ROE=税引き後利益÷株主資本
=(税引き後利益÷総資産)×(総資産÷株主資本)
=ROA×財務レバレッジ
◆ROEの向上策
→ROAを高めるか、負債比率を高めて財務レバレッジを利かせる。
◆ROAとは?
→Return on Assets。税引き後利益を総資産で割って求められる。
◆財務レバレッジとは?
→株主資本に対する総資本の倍率。財務レバレッジが高いほど「てこ」の原理で自己資本を使わずに事業を行っていることになる。
投稿者 MBA : 2006年10月05日 21:00
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