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2006年12月14日

 ■ マッシュアップによる市場の活性化
レイナ:「タツヤ先輩。うちの会社が展開しているインターネットカフェ、最近では競合に押されてあまりぱっとしないみたいね。」


タツヤ:「そうだね。インターネットカフェは今では成長期を過ぎて成熟期に入ってきているから、競争が激化して採算の取りにくい業界になっているんだ。」


レイナ:「そのような成熟期に入った業界でも何か業績を立て直す方法ってないんですかね?」


タツヤ:「それはいろんな方法があるよ。」


レイナ:「たとえば?」


タツヤ:「たとえば、最近流行の言葉で言えば“マッシュアップ”という方法があるんだ。」


レイナ:「マッシュアップ?それって一体どんな方法なんですか?」


タツヤ:「うん。マッシュアップっていうのはもともと音楽の世界で使われていた用語なんだけど、いくつもの曲を組み合わせて新しい曲を作っていく方法なんだ。」


レイナ:「そのいくつもの曲を組み合わせて新しい曲を作るマッシュアップがなぜビジネスと関係があるんですか?」


タツヤ:「ああ。今ビジネスの世界でも既存の商品やサービスをいくつか組み合わせて新たな需要を開拓する成功事例が続出しているんだ。現在提供している商品やサービスに他のものを加えることによって成熟期でも更に成長軌道に乗ることができるってわけさ。」


レイナ:「たとえば、どんな事例があるんですか?」


タツヤ:「たとえば、インターネットカフェの事例で言えば、コインランドリーとキッズルームを組み合わせて、総合的なレジャーランドのようなサービスを提供することによって、売上を急激に伸ばした企業も存在するんだ。」


レイナ:「コインランドリーって結構待ってる時間が手持ち無沙汰ですものね。そこにキッズルームがあれば、週末にまとめて洗濯する際に親はネットカフェ、子供はキッズルームと何かと便利ですよね。」


タツヤ:「そう。他にもメガネストアとメード喫茶を組み合わせて売上を伸ばした企業もあるんだよ。」


レイナ:「メード喫茶について言えば、この前テレビでも取り上げられていましたけど、美容室との組み合わせなんかもヒットしてて、応用範囲が広そうですね。」


タツヤ:「まあ、いわゆるオタクと呼ばれる顧客層対象のビジネスだけど、オタク市場っていうのは2005年10月の野村総研の発表によれば4110億円と非常に大きなマーケットになっているからね。」


レイナ:「新商品やサービスを開発する企業側にとっても、このマッシュアップという方法であれば新しいものを考えることなく、既存の商品やサービスを組み合わせるだけで新たなものがが生み出せるから開発コストや新商品投入リスクなどを考えた時に比較的リスクを軽減できるメリットがありそうですね。」


タツヤ:「そうだね。だから成熟期で売上が鈍化してきたら、顧客のニーズを汲み取って、どの商品やサービスと組み合わせればより高い価値を顧客に提供できるかを考えるマッシュアップを行うことによって、再び事業を成長軌道に乗せることが可能になるんだよ。」



【MBA講座:今回のTake Away】


◆マッシュアップとは?
→もともとは音楽関連の用語で複数の曲を組み合わせて新たな曲を生み出すこと。この用語がビジネスに転じて、複数の商品やサービスを組み合わせて、新たな商品やサービスを開発することを意味するようになった。


◆マッシュアップのメリット
1.ビジネスが成熟期を迎えると競争が激しくなり、売上が停滞してくるが、マッシュアップにより、これまでと違った顧客層を取り込む商品やサービスの提供が可能になる。
2.商品やサービスをゼロから開発するわけでなく、既存の商品やサービスとの組み合わせなので、比較的短期間で新商品を開発でき、リスクも軽減できる。


◆マッシュアップの事例
1.文房具販売+通信販売(アスクル)
2.生命保険+通信販売(外資系生命保険)
3.ネットカフェ+ランドリー+キッズルーム
4.メガネストア+メード喫茶

投稿者 MBA : 2006年12月14日 09:37