« 「超」整理手帳2007スペシャルBOX | メイン | MBAが会社を滅ぼす-マネジャーの正しい育て方 »

2006年10月27日

 ■ アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役

企業は組織の力でシナジーを活かして一人では成しえない目的や目標を達成していきます。ところが、組織が段々大きくなると、一人一人が組織に頼るようになって1+1が2どころか、1にしかならないという弊害が出てきます。俗に言う大企業病です。これは何も大企業ばかりでなく、多くの中小企業の経営者やマネジメント層にとっても悩みの種になっています。

ところが、この大企業病にかかることなく、ゼロから世界的な大企業まで育て上げた経営者がいます。その名は稲盛和夫氏。言わずと知れた京セラの創業者です。

稲盛氏の経営はアメーバ経営と呼ばれ、組織を独自採算の取れる規模まで細分化して、互いを競わせることにより、社員の能力を極限まで引き出し、効率の高い経営を実現しています。このアメーバ経営により、売上を極大化して、コストを極小化することが可能になるのです。

今回お薦めする書籍はこの稲盛氏のこの経営手法を詳細に著した『アメーバ経営-ひとりひとりの社員が主役』です。この書籍はこれまでの稲盛氏の経営を振り返って、成功を収めてきた考え方やノウハウを余す所無く、詳細に記述しています。内容も社員の心構えに始まり、多数の小さな組織を取り纏めるノウハウなど、将にアメーバ経営のマニュアルになっています。

海外においてもバージングループを率いるリチャードブランソンは小さな組織をいくつも抱え、強固なバージン王国を築いています。また、過去においても豊臣秀吉はそれまで他の家臣が担当して遅々として進まなかった城の修復を引き受けた時、労働者を細かなグループに分け、それまで格差のなかった賃金を速く仕事の終わったグループに多くの報酬をあたえるという方法に変更し、それぞれのグループを競わせ、それまで数ヶ月かかっても終わらなかった工事を2週間で終了させたという逸話も残っています。

それほど同じ経営資源を利用しても組織運営によっては天と地ほどの成果の差が現れるのです。

この書籍はベストセラーになっていてすでに多くの人がお読みになったと思いますが、企業の持つ“ヒト”というリソースを最大限に活かしたい企業の経営者、マネジメント層はもちろんのこと、若手ビジネスパーソンにも経営のお手本として是非一読をお薦めします。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
【対象者】 ビジネスパーソン全般
【読み易さ】 易しい
【必読度】 ★★★★★(5)

詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/yy5shc

投稿者 MBA : 2006年10月27日 10:37