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2007年01月29日
 ■ お金を集める技術

今、起業ブームと呼ばれ毎年多くの起業家が誕生しています。私自身が起業家ですから、多くの起業を目指す方の気持ちは重々理解できるのですが、起業を実現するにはいくつかの壁を乗り越えていかなければいけません。

まず一つ目はアイデアの壁。斬新なビジネスアイデアがなければ、既存のビジネスとの差別化も難しく、起業したとしても成功を収めることは難しいと言えるでしょう。

その一つ目の壁を乗り越えたとしても次に立ちはだかるのが資金調達の壁です。いくら素晴らしいビジネスアイデアを思いついたとしても、それを実現するにはお金が必要になります。ビジネスを始めるには事務所を借りたり、社員を雇ったり、売り上げが上がる前からかなりの資金が必要になってくるからです。数百万円規模の資金調達であれば国民金融公庫などを利用して比較的簡単に調達することも可能ですが、数千万円から数億円規模になると話は違ってきます。私自身が銀行の融資担当者だったので内情はよく知っていますが、これから新たな事業を行う人に対して無担保で数千万円の融資の許可など間違っても下りることはないのです。

それでは素晴らしいビジネスアイデアがあるのに資金調達の目処が立っていないために起業できない人、もしくは新たな事業を開始できない企業はどうすればいいのか。その一つの解決策を示してくれる書籍が今回ご紹介する『お金を集める技術』です。著者は大学在学時代に公認会計士の2次試験に合格し、その後アーサーアンダーセン会計事務所やモルガンスタンレー証券など金融の第
一線で活躍している青木寿幸氏。これまでのファイナンス・スペシャリストとしての経験を基に青木氏はこの書籍の中で新規事業に対し、銀行融資ではなく、ファンドによる多額の資金調達を薦めています。数百万円で始めるビジネスは誰でも手軽に始められるという理由で競争が激化することが簡単に予測することができますが、1億円規模で始める事業は最初から参入障壁が存在し、競争相手が現れにくいとの理由からです。

ファンドを作ると言うと素人には難しく感じられますが、この書籍ではファンドの基本的な知識からお金を集める方法、お金を返す仕組みまで非常に易しく書かれていますのでファイナンスの知識がない方でも十分に理解することができます。

将来起業を目指して資金調達の方法を考えている人や新しい事業始めるための資金調達が必要な人など、お金を集めて一気に事業を拡大したい方には是非ともお読みいただきたい1冊です。

<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎お金を集める技術
【対象者】 資金調達に関わる全てのビジネスパーソン
【読み易さ】 易しい
【必読度】 ★★★★☆(4)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/2bj8sc

投稿時間 : 08:42 個別ページ表示

2007年01月22日
 ■ グローバルマネジャー(GM)

みなさんは日頃どんなビジネス誌をお読みでしょうか?

私自身、日経ビジネスなど多くのビジネス誌を読む機会が多いのですが、その中でもお気に入りの1冊を今回ご紹介したいと思います。それは、TOEICなどを主催する財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が発行する『グローバルマネジャー』。

日本経済を牽引する企業のトップに対するインタビューに加えて、プレゼンテーション、コーチング、ネゴシエーションなどビジネスパーソンに欠かせないスキルをわかりやすく伝えてくれる“Gm必須スキル養成講座”や私の母校Thunderbirdを卒業して幅広く活躍する船川淳志氏の“世界標準、ビジネススキルの磨き方”など非常に内容が充実しているビジネス誌です。

前回号は『苦境を乗り越えて』という特集だったのですが、セイコーエプソンの草間社長や山本化学工業の山本社長、サキコーポレーションの秋山社長など今は安定した業績を誇る企業のトップが苦境時代をどう乗り越えたかというインタビューが掲載されていました。インタビューの中で、今輝かしい活躍をされている方も私達と同じように苦しい思いをしながら一つ一つ問題を解決していった過程は人間味に溢れ非常に共感さえ覚えました。

今回の特集は『真のリーダーとは?』というテーマで、富士ゼロックスの小林陽太郎氏やソフィアバンクの田坂広志氏ら、グローバルにご活躍の先駆者たちが世界で通用するリーダーの資質や要素などを語ってくれるそうなのでとても楽しみにしています。

このような非常に質の高いコンテンツを提供している『グローバルマネジャー』ですが、実は全く無料で自宅まで毎回郵送してくれるビジネス誌ということをご存知でしたか?

この無料で質の高い情報を届けてくれるというポイントも今回みなさんにお薦めした理由の一つです。これは、世界に通用するビジネスパーソンを一人でも多く育てたいというミッションを持った財団法人だからこそ成せる業ですね。

一般の書店では手に入りませんので、是非とも下記サイトからご登録されることをお薦めします。

最新号の詳しい情報やバックナンバーも閲覧可能ですので是非ともご訪問下さい。

⇒ http://www.toeic.or.jp/ghrd/index.html?eno=0020

(私自身は田坂さんに加えて、ハーバードでMBAを取得後、現在は証券会社で社長を務める斉藤聖美さんの記事も楽しみにしています。)


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎『グローバルマネジャー』
【対象者】 ビジネスパーソン全般
【読み易さ】 普通
【必読度】 ★★★★★(5)

詳しくは⇒ http://www.toeic.or.jp/ghrd/index.html?eno=0020

投稿時間 : 08:39 個別ページ表示

2007年01月19日
 ■ なぜあの会社は儲かるのか?

ビジネスの世界では感覚的に捉えていることと全く逆の事実が多数存在します。たとえば、カジュアルウェアを低価格で販売するユニクロと高級イメージの高い伊勢丹。みなさんはどちらが高い利益率を上げていると思いますか?

イメージ的には薄利多売でユニクロの利益率は低く、付加価値の高い高級品を取り扱う伊勢丹は高い利益率をはじき出しているように思われます。ところが現実は全くの逆で、ユニクロは売上高総利益率で40%以上、売上高経常利益率でも15%前後を記録する一方で、伊勢丹は売上高総利益率で30%弱、売上高経常利益率に至っては4%前後とユニクロに大きく水を開けられているのです。

他にも現在ではポイントを導入している企業は多々ありますが、このポイント制度で得をしている業界とそうでない業界があるのをご存知でしょうか?たとえば、家電量販店で今飛ぶ鳥を落とすような勢いで成長するヤマダ電機とポイント制導入の起源となった航空業界に属するANAではどちらがポイントシステムを導入して得をしていると思いますか?ヒントは“限界費用”にあるのですが、この限界費用を考慮せずにポイント制を導入すると思いがけない業績悪化に見舞われる可能性もあるので注意が必要です。

今回はこのようなビジネス界の“なぜ”の事例を数多く集めた『なぜあの会社は儲かるのか?』をご紹介したいと思います。この書籍は詳細なデータを基に非常にわかりやく、そして面白く解説しているので非常に興味深く最後まで一気に読み進めることができます。事例は上記2つの他にも『損して得を取る』ドコモとキャノンのビジネスモデルや東横インと帝国ホテルの収益力の違いなど実に様々業界を網羅していますので幅広いビジネス知識を得るには最適の書籍と言えるでしょう。

実践に沿った経営戦略や会計知識を学びたい初心者の方にはとてもお薦めの一冊です。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎『なぜあの会社は儲かるのか?』
【対象者】 経営戦略や会計知識を身につけたい若手ビジネスパーソン
【読み易さ】 普通
【必読度】 ★★★★★(5)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/ydzpvs

投稿時間 : 14:33 個別ページ表示

2007年01月12日
 ■ 2010年の日本

昨年12月14日に『2010年日本の経営』という書籍をご紹介しました。この書籍は野村総合研究所がプロジェクトチームを組んで日本の将来の企業経営を鋭く予測した報告書+提言書のようなものですが、野村総研は他にも多くの分野で日本の将来を予測し、我々のあるべき姿を提唱しています。

今週号の日経ビジネスで2006年のベストセラーが発表されていましたが、『2010年のアジア』や『2010年のITロードマップ』、『2010年の流通』、『2010年の企業通貨』、『2010年の金融』と実に多くの野村総研が総力を結集したプロジェクトがベストセラーとしてランクインしていました。そして、そのプロジェクトの中でも昨年の売上No.1に輝いたのが『2010年の日本』です。

この『2010年の日本』では経済のグローバル化や人口減少問題、団塊世代の大量退職、社会の高齢化など今後日本が抱えるマクロ経済的な問題を鋭く分析し、トップコンサルタントとして明快な解答を我々に示唆してくれます。

日本が今後どのような環境に変化していくのか?そしてその時私達はどのように行動すればいいのか?そんな疑問をお持ちの全てのビジネスパーソンにお薦めの書籍です。

<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎『2010年の日本』
【対象者】 全てのビジネスパーソン
【読み易さ】 普通
【必読度】 ★★★★★(5)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/y4ax32

投稿時間 : 14:27 個別ページ表示

2007年01月05日
 ■ ドリルを売るには穴を売れ

2007年の始まりに当たって、このメルマガをお読みのみなさんであれば、今年こそはMBA理論を身につけるぞ!と意気込んでいる方もいらっしゃると思います。今回はそのような今年こそはMBA理論、特にマーケティング理論を身につけたいと思っていらっしゃる方に最適の書籍が出版されましたので紹介させていただきたいと思います。

その書籍とは『ドリルを売るには穴を売れ』。著者は過去のメルマガでも紹介させていただいていますが、アメリカのトップMBAスクールであるウォートンを卒業し、今は独立して経営コンサルタントを務める佐藤義典氏です。中小企業診断士も併せ持ち、グロービスでも教鞭をとるなど多方面で活躍されていますので多くの方がご存知だと思います。

その佐藤氏が満を持して世に送り出した新刊はマーケティングの基本を我々に非常にわかりやすく伝えてくれます。前作の『実戦図解マーケティング戦略』も秀逸でしたが、今回の新刊は前作を更に噛み砕いて理解しやすい内容に仕上がっています。

『ドリルを売るのになぜ穴を売らなければいけないのか?』

この書籍はドリルを売るという表面的な商品の販売ではなく、穴を売るというマーケティングの奥義に迫っていて非常に読み応えがあります。しかも半分以上は小説風の内容で、実際の事例を基に物語を読みながらマーケティングのノウハウが自然に身に付く仕掛けになっていますので初心者には特にお薦めです。

2007年、初めの1冊は『ドリルを売るには穴を売れ』をお読みになってはいかがでしょうか?


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎『ドリルを売るには穴を売れ』
【対象者】 マーケティングを基本から学びたい方
【読み易さ】 易しい
【必読度】 ★★★★★(5)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/y9s86x

投稿時間 : 14:23 個別ページ表示