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2007年02月26日
 ■ 実践TOBハンドブック

最近新聞のビジネス面で最もよく見る言葉は“TOB”。前回のMBA講座でお伝えしましたので、TOBとはどのようなものか、みなさんもご存知だと思います。

たとえば、先週ニュースとして取り上げられたTOBとして

スティールによるサッポロに対するTOB・・・
ヤフーによる夢の街創造委員会に対するTOB・・・
ボルボによる日産ディーゼルに対するTOB・・・
シティグループによる日興コーディアルグループに対するTOB・・・

とほぼ毎日のようにTOB関連のニュースを目にしています。TOBとは先週お伝えしたように対象となる企業の株式を市場外で買付価格を提示して、株主から直接株を購入する仕組みですが、TOBの種類や規定など知るべきことは他にもたくさんあります。そのような今話題のTOBの詳細を知りたい、もしくは知らなければいけないという方にお薦めするのが『実践TOBハンドブック』です。

昨年12月に金融商品取引法の政省令によってTOBに関する新しいルールが制定されたのですが、このハンドブックはその新しいルールに則った国内初のTOBマニュアルになっています。各章それぞれ実務を担当する弁護士など専門化が執筆していますので、内容は非常に濃く、かつ実践的です。詳しく内容を申し上げますと、TOBの手続きを始め、TOB規制の発動条件、取引規制、TOB規制違反の処罰、インサイダー規制と多岐に亘り、実務に携わる方もこの書籍一冊でTOBを完璧に理解することができるようになっています。

企業買収に関心を示す経営者や企業買収を担当する実務者のみならず、TOBに関して見識を広めたいビジネスパーソンにとっては是非とも読んでおきたい一冊ではないでしょうか。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎実践TOBハンドブック
【対象者】 経営者、企業買収担当者、TOBに関心のあるビジネスパーソン
【読み易さ】 難しい
【必読度】 ★★★★☆(4)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/3a6ozb

投稿時間 : 08:52 個別ページ表示

2007年02月19日
 ■ サステナビリティ経営

人間に寿命があるように、企業にも寿命があります。“企業30年説”といわれ、統計学上30年後に企業が生き残っている確率はなんと5%に過ぎないそうです。確かにあのビジョナリーカンパニーで取り上げられた企業もそのいくつかは衰退し、いかに栄華を極めた企業であっても長く成長を続けることは難しいと言わざるを得ません。

特に交通手段や情報技術が発達した現代では、競争がグローバルに展開され、これまでとは比較にならないくらい激しいものとなりました。このような時代、1年先でさえ状況を予測できないというのが実情ではないでしょうか。

それではこの激しい競争に巻き込まれている私達はどのような経営を行っていけば存続する可能性が高まるのでしょうか?

そのヒントを与えてくれる書籍が今回紹介する『サステナビリティ経営』です。著者は日経新聞や日経ビジネスの編集長としてキャリアを積まれてきた三橋規宏氏。マクロ経済政策と地球環境問題の報道に長く関わってきた関係で本書もマクロ経済的な観点から述べられています。

三橋氏は本書の中で、持続可能(サステナブル)な企業を目指すのであれば環境問題に真摯に取り組まなければならないと訴えています。そのためには社会性を帯びた経営理念が必要であり、この経営理念なき企業は消滅の運命にあるとも説いています。このような観点に立てば、最近はお金儲けを重視して、顧客や環境を軽んじている企業の不祥事が相次いでいますが、これらの企業はいずれ淘汰されていくことは間違いないでしょう。

本書を読んで、「これまで企業は自社のイメージアップを狙って環境問題へ取り組んできたが、これからは環境破壊に対する訴訟リスクを避けたり、自ら成長するために環境問題に取り組む必要がある」と最近の経済誌に著名評論家が寄稿していたのを思い出しました。

いずれにしろ、今後は間違いなく環境に対して“思いやり”を持った企業が支持される時代がやってきます。これから来るべき時代、自社としてどのような取り組みができるのか?本書の中では、既に環境に配慮した事業を展開して成功している複数の企業の事例も詳細に調査していますので多くのヒントを得られるのではないでしょうか。

是非とも多くのマネジメント層、次世代マネジメント層を目指す方にはお読みいただきたい1冊です。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎サステナビリティ経営
【対象者】 マネジメント層、次世代マネジメント層を目指す方
【読み易さ】 易しい
【必読度】 ★★★★☆(4)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/276qvw

投稿時間 : 08:50 個別ページ表示

2007年02月13日
 ■ 成功はゴミ箱の中に

最近では所得格差が社会問題化しています。このような時代、いくらサラリーマンであっても起業家的な精神で日々の仕事に取り組まなければ自分の望む仕事や報酬を手にすることができません。このような起業家精神を持って仕事に邁進することにより長者番付で1位を獲得した清原氏のようにたとえサラリーマンであっても破格の報酬を手にすることができる時代なのです。

そのような厳しい時代を生きる全てのビジネスパーソンに読んでいただきたいのが今回ご紹介する『成功はゴミ箱の中に』です。この書籍は52歳にしてマクドナルドを創業し、世界一のチェーン店にまで押し上げたレイクロックの自叙伝になります。

レイクロックはアメリカのイリノイ州オークパークに生まれ、高校を中退後、ペーパーカップのセールスマンやピアノマン、マルチミキサーなどの職を転々とする日々を送っていました。ところが、1954年にハンバーガー店を経営するマクドナルド兄弟と出会ったことにより人生が一変してしまいます。マクドナルドのハンバーガー店の経営システムにビジネスチャンスを見出したレイクロックは早速マクドナルド兄弟に交渉してフランチャイズ権を獲得。1984年には世界8000店舗まで事業を拡大することに成功したのです。

ビジネスの世界では成功した人(企業)の手法を分析し、自身の行動に取り入れていくベンチマーキング(ベストプラクティス分析)という方法がありますが、全く何も無いところから世界一のチェーン店を築き上げたレイクロックの歩んできた道は将に格好のベンチマーキングとして私達に想像以上のヒントを与えてくれます。

本書はビジネスで自分の望む仕事や報酬を手にしたい、または将来ビジネスで何かを掴みたいという熱い志をお持ちの方には最適の1冊と言えます。巻末にはレイクロックに影響を受けたユニクロの柳井氏とソフトバンクの孫氏の対談が収められていますが(今回の『ビジネス輝きのひとこと』も本書の対談部分より引用させていただきました。)、これだけでも十分読む価値はあります。年代、業種を問わず全てのビジネスパーソンに一読いただきたい良書です。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎成功はゴミ箱の中に
【対象者】 全てのビジネスパーソン
【読み易さ】 易しい
【必読度】 ★★★★☆(4)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/2gubfu

投稿時間 : 08:44 個別ページ表示

2007年02月06日
 ■ H. ミンツバーグ経営論

近年のビジネスは環境変化が激しく、マネジメントは毎日厳しい決断を迫られています。ところが、このような激変するビジネス環境において最適な決断を下すことは非常に難しく、多くの経営者が最高の答えを求めて悩んでいるのが実情ではないでしょうか。いくらベンチマーキングを行なって豊富な他企業の成功事例を集めても、これといってぴったりの解答を見出すことは至難の業といっても過言ではないのです。絶えず激変するビジネス環境の中で経営者やマネジャーは正しい答えを導いていくために経営に関する豊富なデータベースをインプットし、自社を取り巻く環境に応じてカスタマイズした戦術を見出していく必要があります。

今回はそのような激変する環境の中で勝ち残るための企業経営を行なう指針となる書籍『H. ミンツバーグ経営論』をご紹介したいと思います。

著者のミンツバーグ氏はポーター氏などに比べて日本においてはあまり知られていないかもしれませんが、欧米においてはその存在は故・ドラッカー氏と並び称される経営思想家であり、『エクセレントカンパニー』の著者でもあるトム・ピーターズ氏からは『今世紀最高の経営思想家』とまで賞賛されています。

この『H. ミンツバーグ経営論』では、これまでミンツバーグ氏がハーバードビジネスレビュー誌に寄稿してきた最新の経営学の論文が「マネジャーの仕事」「組織」「戦略」の3つのテーマに分けて集録されており、経営全般を網羅する内容になっています。

本書の中では、ミンツバーグ氏の唯一の最善解はないという信条の下、企業経営を行なうに当たってこれまで常識と考えられてきた理論と現実のギャップを豊富なデータを基に検証し、今後あるべき企業経営の判断材料を私達に指し示してくれます。豊富なフィールドワークに裏打ちされた理論は、目まぐるしく変わるビジネス環境の中でマネジャーが最適の答えを導くためのオプションとして非常に参考になります。

本書は最新の高度な経営論ですが次世代ビジネスリーダーを目指す方にはその思考法のバックボーンとして必読の1冊と言えるのではないでしょうか。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>
◎H. ミンツバーグ経営論
【対象者】 経営者、マネジャー、次世代マネジメントを目指す方
【読み易さ】 難しい
【必読度】 ★★★★★(5)


詳しくはこちらでご確認下さい→ http://tinyurl.com/2osro7

投稿時間 : 08:44 個別ページ表示