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Lesson50 現金を使わずにM&Aを行う手法とは?
「レイナちゃん、M&Aっていうのは企業の合併や買収だから、たとえば買収の場合その資金が必要になるよね。」
「そうですね。企業を買収するんだからその必要資金は巨額なものになると思うわ。」
「それじゃあ、買収を行う企業はどのようにその巨額の資金を調達していると思う?」
「資金調達ですか?そうね、まず単純なところでは自己資金と不足分は銀行から借り入れたり、社債を発行してまかなう方法がありますよね。」
「そうだね。自己資金プラス銀行借入もしくは社債発行っていうのは最もオーソドックスな手法だよね。」
「その他にもこの前学んだ買収ターゲット企業の資産や事業価値を担保にして金融機関や機関投資家から資金を調達するLBOっていう手法があるでしょう。」
「そうそう、LBOもM&Aの資金調達手段の一つだよね。それからあと一つ、現金を使わずにM&Aを実行する方法があるんだけどわかるかな?」
「現金を使わずに!?買収なんだからそれって無理じゃないんですか?」
「実は可能なんだよ。その方法っていうのは買収の対価として現金ではなく、自社株を先方に譲渡することなんだ。」
「自社株の譲渡?そういえば、上場されている株式だったら現金と同様の価値があるものね。」
「そう。このように現金の代わりに利用される株式はアクイジション・カレンシー(現金支払い代替株式)と呼ばれるんだ。このアクイジション・カレンシーを利用することにより、企業は外部から無理して資金調達する必要
が無くなったり、調達額を大幅に削減することができるんだよ。」
「そうね。自社株をあたかも現金のように利用すれば、銀行借入や社債発行に頼る必要も無くなるし、この手法だと資金の返済に迫られることも無くなるメリットがあるわね。」
【MBA講座:今回のTake Away】
◆M&Aの資金調達の手法
1. 自己資金プラス銀行借入もしくは社債発行
2. 買収ターゲット企業の資産を担保にしての資金調達(LBO)
3. 株式交換
◆アクイジション・カレンシー(Acquisition Currency)とは?
→買収資金の支払いとして利用される株式のこと。現金支払代替株式とも呼ばれる。
◆アクイジション・カレンシー利用のメリット
1. 巨額の現金の調達が不要
2. 資金返済の必要がない
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