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Lesson75 コンピテンシーとは?
「タツヤ先輩、来期からウチの会社でも人事管理制度の一環としてコンピテンシー評価が取り入れられるそうですね。ところでコンピテンシー評価って一体どんなものなんですか?」
「うん。コンピテンシー評価って言うのはハーバード大学のマクレランド教授によって開発され、あのジャック・ウェルチで有名なGE社が取り入れて一躍有名になった人事管理制度なんだ。今回はコンピテンシー評価を説明する前にコンピテンシーについて学んでいこうか。」
レイナ:「コンピテンシーですか?」
タツヤ:「そう、レイナちゃんはコンピテンシーってどんなものか想像がつくかな?」
レイナ:「そうですね。以前コア・コンピタンスという概念を学んだじゃないですか。この時、コア・コンピテンスっていうのが企業の核になる強みでしたよね。コンピタンスとコンピテンシーって似ているから同じように個人の強みっていうことかしら。」
タツヤ:「そうだね。コンピタンスもコンピテンシーも同じ語源だから意味も似ているんだ。通常はコンピテンシーっていうのは『能力』というように訳されているんだけどね。」
レイナ:「『能力』ですか。ということはコンピテンシー評価って言うのは『能力に応じて人事評価を下す』っていうことですね。」
タツヤ:「まあ、簡単に言えばそうだけどね。コンピテンシーの『能力』はただ単なる『能力』ではないんだ。」
レイナ:「と言いますと。」
タツヤ:「コンピテンシーで表す能力は継続的に実績を上げることのできる能力なんだ。」
レイナ:「ということは普通の能力とどう違いがあるんでしょう。もう少し詳しく説明していただけますか?」
タツヤ:「うん。たとえば、英語の試験でTOEICというものがあるよね。」
レイナ:「そうね。実用的な英語能力を測る指標として私も毎年受験させられていますけど・・・」
タツヤ:「たとえば、このTOEICで900点という高得点を獲得したとしても英語のコンピテンシーがあるとは限らないんだ。」
レイナ:「どうしてですか?900点なんて、りっぱな英語能力の証明だと思いますけど。」
タツヤ:「コンピテンシーではさっきも言ったけど、仕事上で実績を上げることが重要なんだ。だから、たとえばいくらTOEICで高得点をマークしようがそれを海外の取引先との交渉に活かせなければ、コンピテンシーは低いっていうことなんだよ。」
レイナ:「とすると、たとえTOEICの得点が低くても、英語による交渉能力が高ければ、コンピテンシーも高いっていうことができるのね。」
タツヤ:「そうだね。それからコンピテンシーは大きく3種類に分けることができるんだ。まずは、専門知識や技術などの『テクニカルスキル』。次に、リーダーシップやコミュニケーション能力などの『ヒューマンスキル』。そして最後に、環境変化に対応する能力や問題発見・解決能力などの『コンセプチュアルスキル』。これらの『能力』がコンピテンシーを形成しているんだよ。」
レイナ:「ふーん。コンピテンシーっていうのは仕事でいかに成果を上げるかに直結した能力って言うこともできるのね。」
【MBA講座:今回のTake Away】
◆コンピテンシーとは?
→継続的に実績を上げることのできる能力。ハーバード大学のマクレランド教授によって研究され、ジャック・ウェルチで有名なGE社が取り入れて一躍有名になった概念。
◆コンピテンシーの分類
1.テクニカルスキル
→専門知識や技術など
2.ヒューマンスキル
→リーダーシップやコミュニケーション能力など
3.コンセプチュアルスキル
→環境変化に対応する能力や問題発見・解決能力など
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