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Lesson88 コーポレートガバナンスとは?
レイナ:「コーポレートガバナンス?それって一体どういうことですか?」
タツヤ:「うん。コーポレートガバナンスっていうのは『企業統治』って日本語に訳されているんだけど、企業を実際に誰が支配・監督しているかという議論なんだ。」
レイナ:「ライブドアの堀江元社長がいうには『企業は株主のもの』ということでしたよね。」
タツヤ:「そうだね。商法の観点からいうと確かにそれは正しいし、欧米でも企業は株主の価値を上げることを経営の第一目的としていることは事実なんだ。そういった意味ではアメリカでは経営者の責任を図る目安としてROEという株主資本利益率が用いられるんだよ。」
レイナ:「株主資本利益率っていうことは株主が提供してくれた資金に対してどのくらい利益が上がったかを示す指標ですね。でもどうして日本では企業は株主のものという考え方が一般的にはなっていないのかしら?」
タツヤ:「日本では多くの企業が安定的な経営を行うために株式の持ち合いという構造を維持してきたんだ。このような株式の持ち合いにより、株主からの経営に対する注文も少なく、企業は株主のものという考え方は定着しにくい環境になっているんだよ。」
レイナ:「それが今では村上ファンドなど物言う株主が増えてきているし、株式の持ち合いも減ってきているから、徐々に欧米並みのコーポレートガバナンスに移行していくことが考えられるわね。」
タツヤ:「そうだね。企業の支配の問題もそうだけど、監督の方もまだまだ改善すべき点は多く残されているんだ。」
レイナ:「たとえば、どんなところですか?」
タツヤ:「うん。今回のライブドア事件もそうだけど、本来業績を監査する立場の監査法人が機能していないところに問題があるんだ。通常であれば広く株式が流通している上場企業が粉飾決算を行うなど考えられないことだからね。」
レイナ:「そうね、監査法人が機能していない例はライブドアだけじゃなくてカネボウの時もそうだったものね。」
タツヤ:「日本は経済大国と言われてはいるけどまだまだこのようなコーポレートガバナンスの上ではグローバルスタンダードを満たすにはほど遠い状況だよね。」
レイナ:「今回の事件をきっかけに、日本企業はよりコーポレートガバナンスの意識を向上させる必要があるってことね。」
【MBA講座:今回のTake Away】
◆コーポレートガバナンスとは? →企業は一体誰が支配・監督していくかという議論。日本語では『企業統治』 と呼ばれる。
◆欧米のコーポレートガバナンス →欧米では企業の所有者は株主とされ、企業は株主の利益追求を目的に経営を 行う。
◆日本のコーポレートガバナンス →日本では株式の持合が常態化していて、企業は株主のものという意識は希薄になっている。
◆日本でのコーポレートガバナンスの問題点 1.株主が経営を監督することに慣れていない。 2.監査役が企業の都合による監査を行うケースも見られる。 3.企業経営者の責任が不明確である。
◆問題点に対する解決策 1.株式持合いの解消 2.社外取締役の選任 3.監査役の独立性確保と権限強化 4.関連内容の法制化
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