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Lesson92 限界費用が限りなくゼロに近い費用逓減産業とは

 

「タツヤ先輩、ソフトバンクがボーダフォンを買収したことにより、ADSLでソフトバンクが仕掛けたような価格破壊が携帯電話市場でも起こるんじゃないかという観測がありますね。」

 

「そうだね。ソフトバンクがADSLを提供し始めた頃は無料のキャンペーンやモデムを街頭で配ったりして価格破壊の先導役を務めたものなぁ。」

 

レイナ:「孫さんのことだから今回も奇抜な戦略でシェアアップを図ってくるんじゃないでしょうか?」

 

タツヤ:「通信事業自体は費用逓減産業だからその可能性は高いと思うよ。」

 

レイナ:「費用逓減産業?それって一体どういうことなんですか?」

 

タツヤ:「うん。費用逓減産業っていうのは一人の顧客が増えるに当たっての変動費用(限界費用)が無視できるほどわずかな産業なんだ。だから、顧客を獲得すれば獲得するほど電波の基地局などに使われた固定費用の負担が軽くなっていく特徴があるんだよ。」

 

レイナ:「顧客が増えるにつれて変動費用が増えるって?」

 

タツヤ:「通常、ビジネスでは顧客が増えるに伴って費用の方も増えていくんだ。たとえば、トヨタなどでは顧客が増えればそれにつれて車の原材料や組み立てる人員が必要だろう。ところが通信事業などでは一人顧客が増えたとしても特に原材料を使っているわけではないから現状のキャパシティで対応でき、追加の費用はほとんど発生しないんだ。」

 

レイナ:「ということは費用逓減産業では顧客を獲得すれば獲得するほど顧客一人当たりの平均費用が軽くなりビジネス上有利になるってことね。」

 

タツヤ:「そうだね。特に携帯電話などは今や万人の必需品で一度契約すれば長い間安定的な顧客になるから魅力的な価格サービスで顧客を囲い込むことは非常に有効な手段になるんだ。」

 

レイナ:「たとえば、一般の消費財なんかで無料キャンペーンを行うと事業に多大なリスクを与える可能性があるけど、このような費用逓減産業であれば、無料キャンペーンなどでまずはお金にならないお客を集めたとしても十分後から元が取れるようになるってことなんですね。」

 

タツヤ:「そうだよ。ただ注意しなきゃいけないのは費用逓減産業っていうのはこれまで説明したように顧客が増えると平均費用が下がるから破滅的な値下げ競争が起こる可能性もあるんだ。需要には限度があるから最終的には疲弊した価格競争で1社も残らないという最悪の事態も想定されるから、度の過ぎた価格戦略は自粛しなきゃいけないんだよ。」

 

レイナ:「初期投資に莫大な費用がかかっているだけに慎重な価格戦略も必要だってことですね。」

 

 

【MBA講座:今回のTake Away】

 

◆費用逓減産業とは?

→一人の顧客が増えてもそれに伴う変動費用が無視できるほどわずかな産業。顧客を獲得すれば獲得するほど固定費用の負担が軽くなっていく。

 

◆費用逓減産業の価格設定

→顧客を獲得すれば獲得するほど平均費用が安くなるために、複数の企業が競争すると激しい価格競争に陥りやすい。

 

◆費用逓減産業のリスク

→破滅的な価格競争のために莫大な初期投資を回収できなくなる可能性がある。

 

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MBA講座講師プロフィール:安部徹也

大学卒業後、都市銀行に入行。米国MBA留学を経て、MBA Solutionを設立し、代表に就任。現在All About よくわかるマーケティングのガイドとしても活躍中。

 


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