« 2006年12月 | メイン | 2007年02月 »

2007年01月29日
 ■ 考えて考えて考え抜くことが大事だ

『本を読まなかったので、自然自分で考えるようになった。本を読んでいたら仕事も人の後を追っかけているようなことが多い。考えて考えて考え抜くことが大事だ。』(出光佐三氏:出光興産創業者)


みなさんは『たくさんの本を読め』と薦められたことはありませんか?

私自身は学生時代など読書嫌いでほとんど本を読まない生活でしたが、MBA留学を機に環境が一変、非常にたくさんの書物を読むようになりました。そのような経験を通して、読書は自分の世界を広げると言う意味で非常に有効な手段だと確信しています。

ただ、本を読めばそれだけでいいかと言うと、決してそのようなことはありません。逆に本を読まないほうがいい場合もあるのです。それは自分で何も考えることなしに本の内容を鵜呑みしてしまう場合。確かに本の中には人生を豊かにしたり、仕事上の難題を解決するようなヒントが詰まっていますが、その内容を自分なりに解釈して、自分のものとせずにそのまま利用するようなことがあってはいけません。書物はあくまでも著者の立場で書かれたものであって、その内容を自分を取り巻く環境に応じてカスタマイズしていかなければいけないのです。

私自身は以前読んだ三国志の中の一節で『書に読まれて書の活用を知らぬは無学より始末が悪い』という言葉を肝に命じて読書を行っています。いくら書物を読んでも活用法を考えなければ、自分自身の成長はありえませんし、ただ単に本で読んだ知識をそのまま他人に伝えることはともすれば世の中にとって害になるのです。

書物を読むことは確かに重要です。ただ、それ以上に重要なのは出光氏がおっしゃるように自分の頭で考え抜くことなのではないでしょうか。

投稿時間 : 09:17 個別ページ表示

2007年01月24日
 ■ 人間のあらゆる営みは、人間が生き延び、そして豊かになるためにある

『人間のあらゆる営みは、人間が生き延び、そして豊かになるためにある。』(毛利衛氏:日本科学未来館館長)


毛利氏は言わずと知れたスペースシャトルに2度搭乗して宇宙飛行を体験した宇宙飛行士です。その毛利氏が宇宙から地球を見ながら感じたことがあるそうです。それは『人間は地球を支配していると勘違いしているかもしれないが、地球にとっては人間がいようといまいと関係ない。ただ、存在し続けるだけだ。』ということです。私達の起こす行動は地球を支配するためのものではなく、ただ単に私達が地球上で快適に生活したい、究極を言えば生き延びたいという根本的な欲求を満たすためだけのものなのです。だから、私達人間は生き延びるために進化し続けなければいけないと説いています。

この考え方をビジネスに転じれば、『自分は企業にとってかけがえのない存在と勘違いしているかもしれないが、企業にとって自分がいようといまいと関係ない。ただ、存在し続けるだけだ。』、ということになるかもしれません。実に夢も希望もない言葉のように思えますが、逆を言えば『だから私達は生き延び、そして豊かになるために進化しつづけ、多くの人から必要とされる人財にならなければいけない。』という考えをしっかりと認識する必要があります。

現在『勝ち組』と『負け組』という格差問題が深刻化し、今後更にその差は拡大することが予想されています。このような私達の存在意義自体が脅かされている時代では、常に貪欲に自分を成長させ、環境に適した能力を身につけていかなければ、勝ち残ることは非常に難しいと言わざるを得ません。将に『適者生存』の時代なのです。

『自分のことや自分を取り巻く環境のことをよく知った上で、日々成長する努力を怠らない。』-そのような日々進化する自分であれば、どのような環境に置かれても豊かに生活することが可能になるのではないでしょうか。

投稿時間 : 14:31 個別ページ表示

2007年01月22日
 ■ 人は能力以上に働かなければならない

『人は能力以上に働かなければならない。人間尊重とは、ヘビー労働をかけ、その人の創造性を高めることだ。』(土光敏夫氏:元日本経団連会長)


土光氏は石川島播磨重工業や東芝の社長を歴任し、日本経団連の会長として日本経済の発展にご尽力された方です。土光氏の『仕事の報酬は仕事』という言葉も以前ご紹介しましたが、今回の言葉では『人を自分の能力以上に働かせることによって創造性を高めることが、その人を尊重する最たるものだ。』と説いています。

最近では、法案提出は見送られましたが、ホワイトカラーエグゼンプションというサラリーマンの残業代をカットする法案が注目されています。ただ、土光氏の考え方に則せば、私達ビジネスパーソンが重きを置かなければいけないのは『いくら給料を貰うか』ではなく、『どのくらい自分が仕事を通して成長できるか』と言う事ができます。サラリーマンにとって給料は目的ではなく、あくまでも結果なのだということだと思います。

確かに働き相応の給料を貰うことは重要ですが、その基準は時間ではありません。自分の成長の証、つまりビジネスの成果によって金銭的な報酬は決定されるべきなのです。

話は若干脱線しますが、ビジネスのたとえ話で『魚を貰うよりは魚の獲り方を教えて貰え』というものがあります。ちょっと考えるとその場で魚を貰った方が、獲り方を教わるよりも楽な気がしますが、この違いにより、将来的に非常に大きな価値の違いが発生してくるのです。

たとえば、魚を貰えば、その時はお腹を満たすことができますが、将来漁師がいなくなった時は自分で魚を取るすべがわからず、最悪の場合食糧難の危機に直面します。一方でその時、魚を貰うことはできなくても、魚を取る方法を教われば、たとえ漁師がいなくなっても自分で魚を獲り、生活していくことが可能になります。

仕事もこのたとえ話と全く同じで給料を貰うという権利を主張し、お金を貰うためだけに与えられた仕事だけをこなしているようでは、将来的には不安な生活が待っているかもしれません。一方で常に自分を成長させるという意識を持って、会社が収益を生み出す仕組みを理解し、身につけながら仕事をこなしていけば、たとえ今の会社に何が起ころうとも他の会社や自分で会社を起こして豊かな生活を送ることができるでしょう。

仕事において最も重要なのはお金を貰う事ではなく、仕事を通じて自分自身の能力を高めていくことです。お金は使えば無くなりますが、自分の能力はいくら使っても減ることが無いし、逆に使えば使うほど価値を増してきます。

このような自分の能力の限界に挑戦し、創造性を高めて成長を求めるビジネスパーソンのみが、ホワイトカラーエグゼンプションが施行されても影響を受けない“人財”となることができるのではないでしょうか。

投稿時間 : 09:15 個別ページ表示

2007年01月17日
 ■ だがどんなに変化する世の中でも、自分から落後してはだめだ

『世の中は刻々と変化し、個人の力ではどうすることもできない場合もある。だがどんなに変化する世の中でも、自分から落後してはだめだ。』(平塚常次郎氏:ニチロ元社長)


平塚氏は明治生まれで1974年に92歳でお亡くなりになられましたが、ニチロの前身である日魯漁業を創業し、第2次世界大戦などの厳しい環境を乗り切って大企業へと成長させてきました。そのような一世代前の方でさえ世の中は刻々と変化するとおっしゃっています。

インターネットなど情報通信技術や飛行機などの交通手段が発達した現代では以前に比べるべくもなく、世の中の変化の速度は驚くほど加速度を増し、将に“ドッグイヤー”と呼ばれたりもします。そのような世の中の変化の中で地震や台風などの自然災害や会社の倒産などの外部環境など自分の力ではどうすることもできないことが存在することは事実です。ただ、世の中には自分の力でどうすることもできないことが多いのだから、流れに身を任せて受動的に日々生活すればいいのかと言えば決してそんなことはありません。

人は受動的に生きることを決断した時、そして現状に満足した時には、そこで成長が止まり、堕落の人生が始まってしまいます。

常に変わりゆく世の中に合わせて自分を変えていこうという意志を持ち、日々努力を怠らなければ、これからどのような環境になったとしても、あなたは自己実現を果たすことができるのではないでしょうか。

投稿時間 : 14:28 個別ページ表示

2007年01月10日
 ■ 失敗した原因をさかのぼって追究し、新しい理論や技術を発見するのが肝要だ

『失敗した原因をさかのぼって追究し、新しい理論や技術を発見するのが肝要だ。いわば逆算からの出発である。』(稲葉興作氏:石川島播磨重工業元会長)


私達は失敗すると意気消沈して、そのまま諦めてしまうことが多々あります。ところが成功する人は失敗することを前提に行動を起こしています。そして失敗した時になぜ失敗したのかを詳細に分析し、次回失敗しないためにはどのようなことを行えばいいのかという仮説を立てて、再度行動に移っていきます。俗に言うPDCAの概念ですが、失敗の原因を一つ一つ潰していけば、いずれは成功に至るというスパイラル思考で物事を考えているのです。

たとえば、電球を発明したあのエジソンでさえ、成功に至るまでには1万回の失敗を繰り返したと言われています。ただエジソン曰く、その1万回の失敗は1万通りのできない方法を発見しただけなのだそうです。

常に自分のあるべき姿、ビジョンを描き、そこに到達するにはどのような方法を取ればいいのかを逆算して考え、たとえ失敗したとしても失敗した原因を一つ一つ潰していけば、自分の理想を実現できる日がきっとやってくるのではないでしょうか。

投稿時間 : 14:21 個別ページ表示

2007年01月03日
 ■ 風雪に耐える竹はガッシリと育ってたくましい

『竹は温暖なところでは節と節の間がのんびりと伸びてしまうので、強風や雪にあうと折れやすい。しかし風雪に耐える竹は節と節の間が狭く、ガッシリと育ってたくましい。』(藤澤武夫氏:元本田技研工業最高顧問)


今でこそ大企業として安定的な業績を続ける本田技研工業ですが設立当初は苦難の連続だったそうです。ただ、本田宗一郎氏と共に創業した藤澤氏の言葉からは、事業のスタート時にそんな苦労があったからこそ、後の発展の土台となるビジネスの基礎が出来上がって、環境がどんなに厳しくなってもびくともしない企業に変貌した事実をうかがい知る事ができます。

一方で昨日驚きのニュースが飛び込んで来たのですが、あのシリーズ550万部を売上げた『脳内革命』の著者、春山茂雄氏の破産宣告を受けたそうです。印税などによる豊富な資金を基に手広く事業を展開してきたのですが、結局は医療業界を取り巻く厳しい環境の変化に対応できず、法人で総額82億円ほどの負債を抱えてしまったとのこと。おそらくはスタート当初に恵まれたことがかえって環境の変化に対応できないビジネス体質を作り上げてしまい、近年の医療業界を取り巻く厳しい環境変化で経営が行き詰ってしまったというところが真相ではないでしょうか。

このような事例から言えることは、今厳しい環境にいる人はもちろんですが、恵まれた環境にいる人も常に自分を追い込んで、まずはどんな環境でも生き残れる土台を形成していくことが後々まで安定的に成果を上げる秘訣ということではないでしょうか。

投稿時間 : 09:43 個別ページ表示