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2007年01月22日
■ 人は能力以上に働かなければならない
『人は能力以上に働かなければならない。人間尊重とは、ヘビー労働をかけ、その人の創造性を高めることだ。』(土光敏夫氏:元日本経団連会長)土光氏は石川島播磨重工業や東芝の社長を歴任し、日本経団連の会長として日本経済の発展にご尽力された方です。土光氏の『仕事の報酬は仕事』という言葉も以前ご紹介しましたが、今回の言葉では『人を自分の能力以上に働かせることによって創造性を高めることが、その人を尊重する最たるものだ。』と説いています。
最近では、法案提出は見送られましたが、ホワイトカラーエグゼンプションというサラリーマンの残業代をカットする法案が注目されています。ただ、土光氏の考え方に則せば、私達ビジネスパーソンが重きを置かなければいけないのは『いくら給料を貰うか』ではなく、『どのくらい自分が仕事を通して成長できるか』と言う事ができます。サラリーマンにとって給料は目的ではなく、あくまでも結果なのだということだと思います。
確かに働き相応の給料を貰うことは重要ですが、その基準は時間ではありません。自分の成長の証、つまりビジネスの成果によって金銭的な報酬は決定されるべきなのです。
話は若干脱線しますが、ビジネスのたとえ話で『魚を貰うよりは魚の獲り方を教えて貰え』というものがあります。ちょっと考えるとその場で魚を貰った方が、獲り方を教わるよりも楽な気がしますが、この違いにより、将来的に非常に大きな価値の違いが発生してくるのです。
たとえば、魚を貰えば、その時はお腹を満たすことができますが、将来漁師がいなくなった時は自分で魚を取るすべがわからず、最悪の場合食糧難の危機に直面します。一方でその時、魚を貰うことはできなくても、魚を取る方法を教われば、たとえ漁師がいなくなっても自分で魚を獲り、生活していくことが可能になります。
仕事もこのたとえ話と全く同じで給料を貰うという権利を主張し、お金を貰うためだけに与えられた仕事だけをこなしているようでは、将来的には不安な生活が待っているかもしれません。一方で常に自分を成長させるという意識を持って、会社が収益を生み出す仕組みを理解し、身につけながら仕事をこなしていけば、たとえ今の会社に何が起ころうとも他の会社や自分で会社を起こして豊かな生活を送ることができるでしょう。
仕事において最も重要なのはお金を貰う事ではなく、仕事を通じて自分自身の能力を高めていくことです。お金は使えば無くなりますが、自分の能力はいくら使っても減ることが無いし、逆に使えば使うほど価値を増してきます。
このような自分の能力の限界に挑戦し、創造性を高めて成長を求めるビジネスパーソンのみが、ホワイトカラーエグゼンプションが施行されても影響を受けない“人財”となることができるのではないでしょうか。
投稿者 MBA : 2007年01月22日 09:15
