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2007年04月30日
 ■ 自画自賛は人の成長を促進させるターボ

『自画自賛は人の成長を促進させるターボのようなものですから、この力をうまく利用すると、やる気がどんどん湧いてきます。』(齋藤孝氏:明治大学教授)


人が成果を上げるためにはモチベーションの維持が非常に重要になってきます。ところがこのモチベーションの維持というのは難しく、ちょっとした壁にぶち当たってしまうと“やっぱりだめだな”とモチベーションが急激に低下して、目標をあきらめてしまうことが多々あります。

ポーター&ローラーの期待理論によればモチベーションは期待と誘意性の積、つまり『モチベーション=期待×誘意性』という公式で表わされます。ここで、期待というのは『自分は目標を達成できる』という可能性の高さと置き換えることができますし、誘意性というのは『この目標を是非とも達成したい』という願望や欲求の強さと置き換えることができます。

たとえば、“世界的な外資系コンサルティングファームで働く”という一つの目標を持っていれば、そこで自分が働く可能性がどのくらいあるか、そしてどのくらい強い願望があるかでその目標達成に向けてのモチベーションが決まってくるというわけです。可能性が全く無いと信じてしまえば、いくら願望が強くてもモチベーションはゼロになってしまいますし、逆に可能性は非常に高くても、その会社で働きたいと全く思わなければ、これまたモチベーションはゼロになってしまいます。

この期待理論からわかることは、自分が目標を達成できるという可能性(信念)を高めると共に、どうしても目標を達成したいという願望を強めることによって飛躍的にモチベーションを向上させることができるということです。

ところが私達日本人はここで一つの問題にぶち当たってしまいます。日本の社会では得てして、他人の評価には非常にネガティブなところがありますし、人を褒めることも少ないという問題があるのです。ですから、自分の目標を人に話したところで「お前にできるの?」とか「やめといたら?」などという言葉が返ってくる場合も多いのです。そして、そのひとことによって自分の可能性に対する信念が揺らぎ、モチベーションが急降下していくことになります。

それではそのように人からあまり褒められない社会に住んでいる私達はどのようにすればモチベーションを高く維持することができるのでしょうか?

その一つの答えが齋藤氏のおっしゃる“自画自賛”なのです。かつて、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した時に有森選手がインタビューで語った名言「初めて自分で自分を褒めたいと思います」をあなた自身が実行すればいいだけなのです。“お前ってすごいな”と人から褒められることは難しいですが、“俺(私)ってすごい!”と自分で自分を褒めることは簡単です。

自分の可能性を否定し続ける人に成長はありません。自分の可能性を信じ、願望を高めていけば、いつもやる気がみなぎって自分本来の力を発揮してどんな大きな目標でも成し遂げることができるのではないでしょうか。

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2007年04月24日
 ■ 目的を明確にすれば無駄な時間を排除できる

『目的を明確にすれば無駄な時間を排除できる』


みなさんは行動を起こす前に目的を明確にしているでしょうか?

自分が行動を起こす前に“この行動からこのような成果を得たい”と事前に明確に決めていれば無駄な時間を劇的に削減することができます。たとえば、会議などがそうなのですが、目的が明確になっていない、もしくはたとえ個々人の目的は明確になっていたとしても組織として共通の目的となっていないためにダラダラと無駄な意見を交換して、結局は何のための会議だったか分からなかったという経験はないでしょうか?

このような状況は会議をするということ自体が目的となってしまっている悪い事例です。会議の目的とはただ集まることではなく、意見を交わすことによって問題を解決したり、業績を向上させたり、真の目的が必ずあるはずです。その真の目的を参加者全員が共有することにより無駄な時間を極力排除することが可能になります。

この目的の明確化は何も会議だけに限らず他の仕事やプライベートなどすべてのことに当てはまります。たとえば、営業を行う場合でも取引先への訪問は何をするために行くのかを明確にしていれば、訪問先で世間話をして終わるという無駄な行動をなくすこともできますし、プライベートで本を読む時なども自分は今この本から何を得たいのかを明確にしておけば、読書の効果も一層高まります。

私達に与えられた時間という貴重な資源はお金などとは違い、老若男女や社会的地位に関係なく24時間と平等に決まっています。大金を積んだからといってこの資源を買うことは世界一の金持ちであるビル・ゲイツをして不可能なことなのです。

私達は一旦失ってしまえば取り返しのつかないこの時間という貴重な資源を浪費しないためにも、行動の目的を常に明確化させて無駄な時間を排除していく必要があるのではないでしょうか。

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2007年04月17日
 ■ 自分がどんなアウトプットを出したいのかという問題意識をクリアにしよう

『自分がどんなアウトプットを出したいのかという問題意識がクリアになっていれば、新聞や雑誌を読んでも、人と話しても、情報が自然にフィルタリングされて、必要なものだけが集まってくるようになります。』(御立尚資氏:BCG日本代表)


人間というものは面白いもので自分の目的を明確にすればするほど達成できる可能性が非常に高まってきます。それは私達の脳の働きと密接に関連していて私達の脳は自分の望みに応じて、それを達成するための情報を収集し、実現するための方法を考えていくのです。

たとえば、一軒家を購入したいという欲求が生まれた時に私達はインターネットやチラシ、雑誌、口コミなどありとあらゆる方法を駆使して自分に最適な物件を探し出し、欲求を満たしていく行動を取ることになります。そうするとこれまで新聞を見ていても全く興味も示さなかった不動産の広告などにも敏感となって、どんな些細なことも逃すまいと細心の注意を払って情報を集めていくようになります。このように目的を達成するために必要な情報が集まることにより、その目的の実現は非常に容易になっていくのです。

これは何も趣味や日常生活だけに使えることではありません。ビジネスにおいても全く同じことが言えるのです。ビジネスでの目的、目標が明確であれば明確であるほど、達成のための必要な情報を自然に収集するようになります。必要な情報が揃えば、後はその情報に基づいて自分の行動を起こせばいいだけの話です。

もし、自分のアウトプットに満足していなければ、『自分は本当にどのようなことを達成したいのか?』をもう一度深く考えてみましょう。

その目的や目標を非常に細かなことまで明らかにし、現状とのギャップを認識すれば、目標の達成に必要な情報が自然に集まってほぼ自動的に目標達成という“エスカレーター”に乗ることができるのではないでしょうか。

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2007年04月09日
 ■ 人に貴賎はないが、勉強したかしないかの差は大きい

『人に貴賎はないが、勉強したかしないかの差は大きい。』(福沢諭吉:『学問のすすめ』より)


昨日図書館でふと目にとまった書籍が『学問のすすめ』。言わずと知れた福沢諭吉の代表作ですが、これまで部分的には読んだことがあっても、全てを読んだことはありませんでした。そこで、何気なく本を開いてみたのですが、最初に目に飛び込んできたのが今回ご紹介したひとことです。

この学問のすすめは福沢諭吉が生まれ故郷である大分県の中津に学校を開くに当たり、学問の目的を伝えるために書き記したものですが、100年以上たっても多くの人に愛読されるなど、内容は今読んでも全く色褪せていないという印象を持ちました。それはこの書籍が私達が生きる上で非常に重要な物事の本質を指摘しているからなのでしょう。
 
この『学問のすすめ』では、有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉で人間は生まれながらにして平等だと説いていますが、読み進めると「天は人間の活動・労働の結果を見て富を与える。したがって学問に励み、物事をよく知った者は偉くなり富み栄え、無学な者は貧しく身分の低い人間になる」とも書かれています。

私自身の考えでは一概に物事をよく知った者はすべて富み栄えるかと言われれば決してそうは思わないのですが、ポイントは勉強によって得た知識を実際に社会で活用できるかどうかなのではないでしょうか。

私達は多くの知識や気づきを書籍や日々の生活から得ています。ところが、それは物事のほんの一部を学んでいるに過ぎません。知識を点で捉えているために活用できる範囲が限られているのです。ところが多くの知識を学ぶことによりこれまで点と点だった知識が面となり、知識と知識の相乗効果を発揮できるようになります。

それはあたかもこれまで視界不良だった飛行機のパイロットが雲を突き抜けて果てしない先まで見渡せるようになる感覚に似ています。勉強を続けていると、ある時ふっと、一を聞いて十を理解できる日がきます。この境地に達すると、全く新しい問題に遭遇しても難なく最適な答えを見出すことができるようになります。それほど『学ぶ』という行為にはパワーがあるのです。

ただ、私自身も昔はそうでしたが、『学ぶ』ということに楽しみを見出せない人があまりに多いことも事実です。逆を言えばここにあなたのチャンスがあります。もし学ばない人がこの世に多ければ、あなたが実践で役立つ知識を学び続けるとしたら、その他大勢に勝つことは非常に容易いことと言えるでしょう。

常に学び続けるという意識を持っているかどうか、諭吉が言うようにその意識が今後のあなたの人生に与える影響は非常に大きいものがあるのではないでしょうか。

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